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アルドラ

Hello the universe!!こんにちは!お星さまナビゲーターのアルドラです。

冬の大三角の一角、シリウスをご存じですか?
シリウスはおおいぬ座にあるマイナス1.46等級の星で、冬の夜空では惑星の次にすぐに見つかる星です。

この”シリウス”という名前かっこいいですよね!その名前の響きの良さから、星に関係のないところでもキャラクター名などに使われるのを時々見かけます(なんなら中の人がポケモンに名付けるのに使ったりします)

ところで「シリウス」という言葉には、きちんと意味があります。シリウスの由来は、ギリシャ語の「セイリウス(Σείριος)」、”焼き焦がすもの”という意味です。
なぜこのような名前なのでしょう?

その答えが、今回のタイトル。
「シリウスが夏を運んでくる(と考えられていた)」からです。
シリウスは夏至の頃に夜明け直前に東の空からのぼってきます。夜明け前にシリウスがのぼると、夏も真っ盛りになる、というイメージなんですね!ちなみに古代エジプトではシリウスが上ってくる夏至のころが1年の始まりでした。

紀元前6世紀の古代ギリシャの吟遊詩人、アルカイオスは夏についてこう謳っています。

  肺の臓を酒浸りにしろ、 
       例の星が戻ってくるから
  やりきれん季節だ、何もかも
       炎熱のために乾き切るのだ
  して、葉ぞへからは、楽しい蝉の声が
       ひびいてくる、その翅もとより
  嚠喨とした歌を ひっきりなしに
       注ぎだしてーー、いつでも夏が
  燃え立つやうに(大地へ隈なく
       はりわたりーー)……
  向日葵の花が咲く、今は女どもが
       一番にいやらしくて、
  男らは痩せ細る時だ、頭も膝も、
       天狼星(セイリウス)が 焦がすもので

(「ギリシア・ローマ叙情詩選ー花冠ー」呉茂一訳,岩波文庫)

この訳では、セイリウスに「天狼星」とい字を当てていますが、これは日本や中国のシリウスの呼び名です。天の狼というのもなかなかかっこいい名前ですよね!

ちなみにこの詩はシリウスの詩の一例で、初出は紀元前7世紀の詩人ヘシオドスの「仕事の日々」の582-9に由来…らしいけど家に文献がなかったです…ごめんなさい;

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