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Hello the universe!!
お星さまナビゲーターのアルドラです。

比較的小さな星座であるてんびん座にも、固有名のついた星がいくつかあります。

「北の皿」「南の皿」は、てんびんのお皿ということでわかりやすいですが、「北の爪」「南の爪」は一体何のことなのでしょうか?

実はこの爪、てんびん座にまつわるモノではなく、お隣にある「さそり座」の爪なのです。

星座の発祥したころは、てんびん座は存在しませんでした。紀元前20~30世紀頃の星座が生まれた頃は、てんびん座まですべてさそり座だったんです。

さそり座が縮小してんびん座ができる課程では、てんびんを持ったさそりという変わった図もあるんですよ。

なぜてんびん座が作られたかというと、現代はおとめ座にある秋分点が、てんびん座のあったからではないかと言われています。本来は昼の長さと夜の長さをピッタリとわける天秤だったんですね。

さそり座の一部だったとはいえ、てんびん座の歴史も決して浅いわけではありません。現代の88星座の原型を形作る最古の本と言われる「フェイノメナ(星空という意味の長~い詩)」にも記載されています。(フェイノメナの詩の原作は紀元前4世紀と言われていますが、現存はしていません…)

古代ギリシャではしばらく「現てんびん座=さそり座のはさみ」でしたが、おおよそ紀元前1世紀頃に「てんびん座」としての認識が広がっていきました。
この紀元前一世紀頃は、「南の皿」と「南の爪」という名称は混在していたようです。

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ちなみに一部の星好きさんは「フェイノメナ」に記載されている44星座をみると「お~そこそこ古い星座なんだな~」と思ったりします。(わたしだけじゃないよね……?)

この少し後の時代(2世紀頃)の、古代天文学の集大成と言われるプトレマイオスの「アルマゲスト(天文学大系)」に現れる48星座(通称:プトレマイオス48星座)の方が現代の88星座の原型としては有名かもしれませんね。

参考
星座と神話 原恵
星座神話の起源 近藤二郎
patterns in the sky Julius D.staal

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