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アルドラ

こんにちは!ことばナビゲーターのアルドラです!三寒四温とはいいますが、この時期になると春らしく暖かい日も増えてきますね!そんなときには「春めく」ということばがあるんですよ!

 

春の季語「春めく」

3月初めごろの、春らしさが感じられるようになってくる頃をさす言葉です。「春浅し」は静かで冬を引きずっているのに対して、「春めく」は春が芽を出して育っていく動的な印象ですね。似た言葉には「春兆す(はるきざす)」「春動く(はるうごく)」があります。

ちなみに他の季節にも「夏めく」「秋めく」「冬めく」があります。いずれもその季節の始まりを実感する言葉ですね。

 

例句

みなさんは、何を見ると「やっと春が来たなあ。」と感じますか?あまり美しい例えではないかもしれませんが、てんもんたまごさんは「駅に捨てられた鼻炎薬の空箱」を見てとてつもない春(と恐怖)を感じたそうです。うーん、わかる気もしますが俳句にするのは難しそうですね……。

空も星もさみどり月夜春めきぬ 渡辺水巴
春の月は黄色がかることが多いのですが、あたりの草木が萌出ている「さみどり」の世界にうかぶ月もまた青みがかっているように感じられたのかもしれません。作句当時は「さみどり月夜」を強めるために「空も星もさみどり月夜、春めきぬ」としていたそうです。

春めくといふ言の葉をくりかへし 阿部みどり女
梅などの花をみていると「春らしくなったなあ……」とつい口をついて出てしまいます。今だと暖かかったり眠かったりして「春だなあ」とついツイートしてしまう感覚かも。「春めく」ということばは拾遺集にも出てきますが、日本人は昔から春になると(言葉そのものは少しずつ変化しながらも)「あ~~春らしくなったなあ」と言っていたのかも。

鉛筆を削る木の香の春めくを 高橋正子
大人になると鉛筆を削ることも少なくなりますが、鉛筆の削りくずってどことなく懐かしい、いい香りですよね。

春めくや仔豚を洗ふ農学部 出石一男
個人的な好みかもしれませんが、こういう土のにおいがする句って好きです。

 

作句チャレンジ

てんもんたまごさんも作句チャレンジしたみたいですよ。

春めくやスタッカートのピアノの音 てんもんたまご

 

 

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