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アルドラ

こんにちは!ことばナビゲーター代理のアルドラです!2月も終わりかけですが、暦上はとっくの昔に「春」になっていたことをご存知ですか?暦では「立春」から「立夏」までが春。今年2018年では2月4日が立春で、春が始まっていたんです。句会でも2月は春の句を作りますが、月初めの句会だと句を作る日にち自体は冬なので俳句が作りにくかったりもしますね。

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アルドラ

そんなまだまだ寒くて春がかんじられないよ~!というときに使える言葉が「春浅し」です。今日は「春浅し」に関する俳句を見ていきましょう。

 

春の季語:春浅し

春なんて名ばかり!な頃をさす言葉。「早春」という言葉と時期は被るけど、響きがやわらかいのはこっちかな。暦じゃ感じきれない季節の連続性がある言葉なのかもしれませんね。

 

例句

「春浅し」ということばの空気感を、例句から感じとってみましょう。

 

白き皿に絵の具を溶けば春浅し 夏目漱石「漱石全集」

春が見え隠れする透明感が感じられる句です。「白き皿」「絵の具」「春浅し」のさわやか三連発ができすぎているくらい取り合わせが素敵。

 

春浅し雲ちぎれずに動きをり 伊藤政美「天の森」

春特有のゆったりとながれる時間をほんの少しだけ感じたといったところでしょうか。

 

病床の匂袋や浅き春 正岡子規「子規句集」

あっという間に終わってしまう春のはかなさは「病」とも相性がいいといえるかもしれません。匂袋だけで春の始まりを感じ取っている状況は、はかなげな命の中でもささやかな希望をにおわせています。

 

電線の引き合ふ空や春浅き 上野進「春燈」

電線の無機質感は、花の咲き誇る春真っ只中よりも、寒々とした2月の空のほうがマッチしますね。

 

チャレンジ!

中の人(てんもんたまご)も2句作ってみました。

アクリルのメモたて倒す浅き春 てんもんたまご

春浅く薬瓶ひとつ照らしけり てんもんたまご

 

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アルドラ

春の終わりかけには「春深し」という季語があります。こちらはにぎやかな春の終わりかけ、とてもけだるいセピアカラーなことばです。

 

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