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アルドラ

Hello the universe!お星さまナビゲーターのアルドラです。先日、「金羊毛騎士団」という騎士団の存在を知りました。今でも存在する騎士団で、日本では明治天皇以降の天皇も受章しているそうです。でもどうして騎士団の名前に金の羊さんがいるのだろう?調べてみたらおひつじ座の神話と関連があるみたい。

 

おひつじ座の伝説

おひつじ座の星座絵は文字通り、羊の姿をしています。ギリシャ神話では、この羊は神の使いである金の羊でした。テーバイ国王アタマスと雲の精ネペレとの間には、フクリソスという男の子とヘレという女の子がいました。しかしアタマスの2人目の妻イノの妬みにより、いつもいじめられていましたのです。

ある年、イノは麦の芽がでないように細工をし、神託を伝える使者を買収。そして「この国の大凶作を救いたければ、フクリソスとヘレを生贄といてゼウスに差し出せ」と嘘の神託を出させたのです。王はわが子を差し出すことに躊躇いましたが、「凶作をなんとかしてくれ」という国民の声を無視するわけにもいきません。アタマスは泣く泣くわが子たちを生贄として差し出すことにしたのです。

この様子を天から眺めていた母ネペレは、2人を救出すべく空飛ぶ金の羊を遣わしました。二人は金の羊にまたがり、テーバイを脱出しました。途中、ぐんぐん速度を上げていく羊に、下を見て目がくらんでしまった妹のヘレは海に落ちて沈んでいってしまいました。兄のフクリソスは悲しみながらも羊にしがみつき、なんとかコルキスの国へと逃げ延びることができたのです。そしてこの金の羊を生贄にすることで天の国に返したのでした。残った金の羊毛はコルキス国王へと贈られました。

 

せっかく二人を救うために金の羊を遣わしたのに、結局妹が命を落としてしまうこの物語、ちょっと後味が悪いですよね?実はエラトステネスの「カタステリズミ」ではヘレは海の王ポセイドンに救われ、結婚をしたとも語られています。ちゃんとハッピーエンドも存在するんですね、ほっ。

 

さてこのお話に出てくる「金の羊」こそが冒頭にふれた「金羊毛騎士団」の由来の一つです。金羊毛騎士団は1430年にフランスのフィリップ公が作った騎士団。この騎士団は今でも王家の与える勲章としてスペインで存在しており、日本の明治天皇以降の天皇も金羊毛騎士団の勲章を受章しているそうです。紋章がカッコいいので、気になった方はウィキペディアのリンクを見てみてくださいね。

 

 

おひつじ座大解剖

α星:ハマル「大人の羊の頭」
この辺に、羊の頭があります。本来は、おひつじ座全体をこう呼びました。

β星:シェラタン「しるし」
古代ギリシャ時代にこのあたりに太陽が来ると春分がきたことに由来します。春分点は時代で変わるのですが、今はうお座にあります。余談ですが、「しぇらたん」とひらがなで書くとかわいいです。しし座にも「しぇるたん」がありましたね。

γ星:メサルティム「良く肥えた羊」?「大臣」?
意味に諸説あります。

δ星:ボティン「おなか」
ぼてぃんとしたおなか、というといかにもな響きです。星図ではこのあたりにしっぽがあることも多いです。

 

 

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アルドラ

せっかく助けてくれた羊さんの皮をはいで生贄にするなんてちょっとかわいそうな気がします。でもこの時代は感謝とともに神の使いを神に返すという考え方だったようです。今日のお話はこのあたりでおしまいです!

 

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シュレりん

星座ひとつをピックアップして、星のお話や名前をみる「大解剖シリーズ」はまだまだあるよ!気になったら#大解剖シリーズをクリックしてね!星の話に飽きたら私が担当する物の理(モノノコトワリ)カテゴリなんてどう?まだコンテンツが少ないけど気長に待ってくれると嬉しいにゃん!

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