Hello the universe!

お星さまナビゲーターのアルドラです。先日ざんねんな星座図鑑でおうし座に触れましたが、おうし座には日本人は「すばる」としてなじみ深い星団、プレアデス星団があります。

いつもは星座の星について大解剖していますが、今回はプレアデス星団を拡大してじっくり見てみましょう。

プレアデス星団の全貌はこのようになっています。

ギリシャ神話でのプレアデス星団は、全身で天を支え続ける巨人神アトラスと、川と水の神オケアノスの娘プレイオネの間に生まれた7人の美人姉妹です。そのためプレアデス星団にも、左ふたつに両親のアトラス、プレイオネの名前、他7つの星に7人姉妹の名前が付けられています。

プレアデス星団の写真と見比べてみると、7人姉妹のうちメローペは星雲に隠れていて、他に比べると少し暗く見えます。このメローペについては次のようなお話があります。

 

 

 

プレイオネとその娘7人姉妹はとっても美人。しかしその美しさが災いし、狩人オリオンに追われていました。5年もの間逃げ回ったのち、哀れに思った女神にハトに変えられたもののオリオンは持ち前の快足で飛び上がって追いかけてしまいました。

困った女神は最終的に母と姉妹、そしてオリオンを星座に変えてしまいました。星になったことでオリオンが7人姉妹に追いつくことがなくなったので、これで一安心、となったわけです。

さて星になった7人姉妹ですが、オリオンに追いかけられることもなくなり、それぞれ全知全能神ゼウスの子や、海の神ポセイドンの子など、つぎつぎと神の血族の元に嫁入りしていきました。しかしそんななか、「ただの」人間に恋してしまった娘がいました。

それが末の娘メローペです。メローペはシシフォスという王様に恋をし、愛しました。そして不老不死を捨ててまで、シシフォスと結婚し妻となったのです。

しかし神々と結婚した姉たちの間では肩身が狭いのか、メローペだけは人間に恋したことを恥じて星雲の影に隠れて暗く見えるのだそうです。

別の神話ではエレクトラがわが子のダルダロスが建てたトロイヤの街が滅びていくのを見てほうき星になって姿を消してしまったというお話もあります。残された6人姉妹は悲しみで涙を流しているので、冬の夜にうるむように静かに光っているのです。

 

ちなみに、アメリカのインディアンでも、プレアデス姉妹ではないものの、星になった7人のインディアンのうちの一人が、下界が恋しくていつもしくしく泣いているため、7つのうち一つの星が暗いのだ、というお話もあるんですよ。

 

自分が好きになってしまう相手を理性で選べないのは、神様も人間も同じなのかもしれませんね。

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