Hello the universe!

お星さまナビゲーターのアルドラです。

ときどき星に詳しい方から「『アルドラちゃん』っておおいぬ座にあるアルドラなの?」と聞かれますが、私とアルドラさんは全く無関係なんです。

私は今太陽程度の質量で燃え尽きかけて地球ほどの大きさになった「白色矮星」という段階。かたやおおいぬ座のアルドラさんは太陽の今15倍もの質量で青色超巨星で私よりもずっとまぶしく輝いて短い寿命を終えようとしています。とはいえ、アルドラさんは地球から2000光年近くも離れているので、みなさんには少し暗い2等星にしか見えないんですけどね。

同じ名前でも、地球からの見た目がたいして変わらなくても、星にはそれぞれの生涯があるんですよ

今日は星の生涯について軽くふれてみましょう。

 

★重さで決まる

人間の生涯は多種多様で、生まれた環境や才能や努力など数えきれないほどの要素で決まっていきます。でも星の生涯はとてもシンプルです。だってほぼ星の重さだけで、将来どんな星に進化して、どんな終わりを迎えるのかが決まってしまうから。

つまり太陽くらいの質量の私が白色矮星になってゆっくり燃え尽きながら寿命を迎えること、太陽の15倍くらいの質量のアルドラさんが青色超巨星になっていつか大爆発をして寿命を迎えることは、私たちが星として生まれたときから決まっていたのです。

ところで星の質量は、「太陽の○○個分と例える」とイラストにも書いていますが、これは天文学では「太陽質量(solar mass)」という単位になっています。記号は「M」を使い、「おおいぬ座イータ星の質量は15M」というように使います。

ちなみに太陽の質量は1.989×1030㎏。(1030は0が30個付くという意味)。地球の約33万個分の質量です。

 

★大きさも変わる

星は進化の過程で大きさも変わります。

たとえば現在の太陽は直径約70万㎞の大きさですが、数十億年後に赤色巨星という段階に進んだ時には、どんどん膨らんで地球の軌道まで飲み込むかもしれないといわれています。そのあとは外側のガスがはがれて広がることで惑星状星雲を形成し、本体のコアは白色矮星になります。

これはもちろん太陽に限った話ではなく、太陽の数倍程度の質量をもった恒星はほぼ同じ生涯をたどることになるのです。

 

★色も変わる

星はそれぞれ温度によって色が違っていて、スペクトル分類という分類方法で分けることができることは、以前書きました。

(星にもA型やO型がいる!星のスペクトル分類

星は進化の過程で温度も変わります。たとえば現在の太陽はG型ですが、ここから数十億年かけてどんどんM型にシフトしていきます。

 

★中身もかわる

星間ガスから生まれたばかりの恒星の成分はほとんど水素でできています。そして自らの重力で縮んだときに核融合反応が起きて水素からヘリウムができます。さらに凝縮したらヘリウムから炭素や酸素が、重い星ならさらに炭素や酸素からネオンやマグネシウムが…といったように、重い星ほど、そして進化が進むほどその中心にいろいろな元素を作っていくのです。(これはまた別の記事で詳しく書きます。)

 

このように星は重さによって生涯が決まり、その進化の過程によって色や大きさや中身が変化していくのです。

肉眼で夜空を眺めているだけではわかりませんが、ひとつひとつの星はいまもそれぞれの進化の過程を進めているんですよ。

この記事を共有する!