こんにちは、完全に風邪をひいてしまいました、てんもんたまごです。急に冷え込むような日も増えてきたので皆さんも気をつけてくださいね。

俳句だけでなく創作などに使ってみたくなる、星に関する冬の季語その2です。(その1はコチラ

 

北斗七星に関する季語

おおぐま座は「春の星座」とされますが、冬が深まるにつれて少しずつ全貌が見えるようになってきます。

 

★冬北斗(ふゆほくと)

冬に見える北斗七星。ちなみに春に見える北斗七星で「春北斗」という季語もあります。コンパクトに5文字でまとまっているのも俳句の季語らしいですね。

・冬北斗片足飛びで遊ぼうか 服部光子

・酔ひたくて冬の北斗の柄をにぎる 三宅隆

・酔いどれて冬の北斗を振り回す 川村三千夫

わんぱくな印象が楽しい一つ目の句と対照的に、どことなくリンクしている下2つの句は面白いですね。

 

★寒北斗(かんほくと)

冬北斗の他にも寒北斗という季語もあります。こちらは冬北斗よりも重い印象かもしれません。

・逝きし子を導きたまへ寒北斗 木村かつ子

・病む兄へ杓傾けよ寒北斗 中村郊雨

 

すばる

「すばる」はおうし座のプレアデス星団の和名です。過去の記事にあるように別名がたくさんあるすばるですが、それは俳句でも同じようです。

 

★すばる、寒昴(かんすばる)、冬昴(ふゆすばる)、昴宿(ぼうしゅく)

枕草子にも「星はすばる(が一番)」とあげられるように、日本人に古来から愛された星々です。「昴宿」はすばるの中国名です。

・寒昴虚空つめたき闇を張り 平田繭子

・寒昴こぼるる阿蘇の露天湯に 久恒大輔

 

★六連星(むつらぼし)、羽子板星(はごいたほし)

以前すばるの別名として紹介した名称ですが、角川俳句大歳時記にも載っていました。

オリオン座

冬の星座の代表格であるオリオン座のやはり、季語となっています。

★オリオン

文字通りオリオン座をあらわします。

・ほろ酔うて寒オリオンの佇ち尽す 伊藤白雲

・星座群出そろひオリオン主役たり 嶋崎専城

・オリオンや川音近き露天の湯 二村美伽

・あこがれはオリオンの裏側のやみ 鎌倉佐弓(私がとても気に入っている句のひとつです)

 

★参宿(しんしゅく)、三ツ星(みつぼし)、からすきぼし

オリオンの腰の三ツ星の中国での名称です。からすきぼしはその和名。からすきとは農具の一つでそれを見立てた名前なのでしょうね。

 

★酒桝星(さかますぼし)

酒桝星は三ツ星と小三ツ星とη星を結んでできる取っ手のついた四角い形を酒桝としてみた名称です。

大歳時記には載っていましたが、作例はめったに見かけません。しかしこの言葉のおかげで北斗七星の「ひしゃく」と同じく、オリオン座から酒が連想されます。

 

シリウス

おおいぬ座シリウスは冬の夜にまばゆく輝き、都内でもすぐに見つけることができます。

★天狼(てんろう)、シリウス

中国ではシリウスの青く鋭いひかりを狼の目に例えて「天狼」と名付けました。夜空の狼はすべてを見抜くかのように今夜も煌いています。

・天狼や遺稿にひとつ知らぬ文字 檜山哲彦

 

★青星(あおぼし)

シリウスの和名です。シリウスの青白さをダイレクトに表した分かりやすい名称ではないでしょうか。

 

 

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