Hello the universe!

お星さまナビゲーターのアルドラです。前回に引き続き、ほしぞら水族館まだまだ続きますよー!

それでは今日のラインナップです。

 

★おあじは意外とさっぱりした白身魚らしい

北ブラジルの先住民は、うしかい座のあたりの星々をピラニアとして見ていました。具体的には、β星あたりが頭、α星アークトゥルスが尾の付け根、η、ζ星が尾の位置にあり、北半球ではピラニアが上を向いているように見えます。前回のザリガニもそうでしたが、ブラジルは水のいきものを描いたアステリズムが多い印象があります。

日本ではピラニアは人を襲う危険な生き物というイメージが強いですね。実際には臆病な性格で、映画などのように無差別に襲ってくるような生き物ではありません。現地では食用したり、するどい歯は散髪用など昔から刃物としても利用されているそうです。

気になるお味はさっぱりとした高たんぱくのおいしい白身魚なんだとか。

 

 

★イルカにはとてもみえない?

現代の88星座のひとつに「いるか座」という星座があります。夏の宵、天の川のそばに見える小さくてとてもかわいらしい星座です。ちなみにこのそばにはこぎつね座もあり、夏の夜空のちょっとした癒しスポットだったりもします。

しかしこのいるか座の星座絵、あんまり、というよりまったく「いるか」らしくない(!)のが難点。今回は具体例として、1729年のフラムスチードの星図を参考にイラスト化しました。…いちおうこれでもかわいく描いた方なんですよっ!

イルカは漢字は「海豚」とかきますが、この星座絵だと豚の鼻をしているのは偶然なのでしょうか?中国の16世紀の百科事典にも「(いるかは)豚に似ている」とかかれていますし、もしかしたら中世のヨーロッパも「いるかは豚ににている魚(?)」という認識だったのかなあ。

現代人の思い浮かべるいるかの姿とは違いますが、なんとも想像をかきたてる姿ですね。

 

話は少しそれてしまいますが、スナメリというネズミイルカの一種(ほしぞら水族館その1でも取り上げましたね)は、日本では昔海坊主だと思われていたという歴史があります。海面にひょこっと顔を出した姿が人間の頭にみえたんだとか。ヤマアラシも現代は動物園で可愛い姿が見られますが、実は立派な(?)元妖怪です。憶測にすぎませんが、たまにしか見かけない生き物が誇張されて妖怪化されることがあるので、このいるか座やくじら座ももしかしたら似たような類なのかもしれませんね。私の楽しい想像の範囲にはなってしまいますが(´ω`;)

 

★かわいいは正義

今度はちゃんとしたかわいいいるか座です!でもあざらしの姿をしていますね。

ロシアのシベリアに暮らすチャクチ(チュクチ)族はいるか座の星をほぼそのまま、あざらしとしてとらえていました。

チャクチ族はトナカイとともに生きる遊牧民族と、海岸に定住してアザラシなどを捕まえて生きる民族がいるみたい。

ちなみに、このチャクチ族はカシオペア座のW型の星々に5匹のトナカイを描いています。生活に密着した生き物を夜空に描いているのは、どちらの民族も同じですね。

 

 

星空に描かれる生き物には、生活に密着している生き物もあれば、なじみのない生き物もいるんですね。

次回紹介する水の生き物はたった一種類!でもまったく違う国で、全く違う星座の位置に描かれたもので…?という、ちょっと不思議な話です。

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