俳句の季語には、「春」「夏」「秋」「冬」のほかに「新年」があります。つまり、正月を表す季語は、季節とは別のカテゴリーに分けられているんです。そんな「新年」の季語の中に「叔気」という言葉があります。

叔気は、本来漢詩などに使われていた言葉で、新春のめでたい雰囲気が天と地に満ちていることをいいます。新しい一年が始まったー!がんばるぞー!という新年の朝は気持ちもすがすがしいし、寒さに気持ちもぴぴっと引き締まりますよね。「叔気」は「叔気満つ」としても使います。

とはいえ、これを書いている私は完全に寝正月派です(ぇ)。今年はたまたま1月1日に台湾に行きましたが、基本的にはのんびり過ごします。めいっぱい羽伸ばして今年分の英気を養っているんです(ということにしてください)。

しっかり気を引き締めるにしても、のんびり過ごすにしても、お正月特有の雰囲気を堪能しましょう。

 

pixabayより
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この小さき盃にして叔気満つ  山田諒子

叔気は細部に宿る。天地に満ちていると言うよりも手のひらサイズに満ちているのが身の丈に合っていて好きです。

 

雲かかる屋久島杉の叔気かな  紅林みのる

屋久島杉のしおりをもらったことがあるのですが、すごく深くて渋い木の匂いがするんですよね。あの匂いを「叔気」と表現したところに感心しきりです。

 

機内まで富士の叔気ののぼりくる  加藤美子

強化ガラス越しにまで、富士山の神々しさが伝わってきたのかもしれません。希しくも元旦に飛行機から富士山を見ていたのですが、「富士山がふんわり砂糖がけされておいしそうだな~」くらいしか思いませんでした……←

 

今回、「叔気」の句を見てみましたが、叔気はガスみたいな「よく分からないなにか」が満ちるというよりも、「なにかに宿る」という感覚なのかな。

 

(*・ω・)<いっこつくったよ。 「ドラムの音リズム外して淑気満つ」 今年の年賀は、おじいちゃんの調子はずれのドラムを聞けてご機嫌でした。

 
 
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