「消えゆくコトバの世界」

 

pixabayより
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人が言葉を捨てた
人が文字を捨てた
もうそんなもの使わなくても
意志疎通ができるから
でもわたしにはそれができない
風の音がささやきに聞こえて
海の音がうたうように聞こえて
私をひたすら原稿用紙へと
ああ 今は誰も覚えていまい
真っ白な原稿用紙へと駆り立てる

人は 人は ことばを捨てた
伝えられないもどかしさも
あやまって起きてしまう誤解も
伝えるために相手のことを考える時間を
いまに永遠に失われるのです
そうして私は誰ともことばを交わすことなく
だだ広い海にひとりぼっちとなるのです
それでもなお
ふと浮かんだことばのときめきが
ふと思い出したあの日見たゆめが
私に筆をもたせる
ことばが私を唯一の絶望
ことばが私に唯一の希望

 

 

 

(´;ω;)<だれかに、とどけ、わたしのコトバ

 

 

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