月は年中見えるのですが、俳句の世界で「月」は「秋の季語」となります。おそらく秋は、「中秋の名月」というくらい月が特にきれいな季節とされているからでしょう。

でも冬の月だって空気の冷たさとあいまって凄絶な魅力がありますよね。じゃあ冬に月を使いたくなったらどうするかというと、「冬の月」「月冴ゆ」「月氷る(つきこおる)」を使うと「冬の句」になります。あら便利!

でもわざわざ冬の月というからには、秋の月とは違う使い方が必要なんだろうなあ。

というわけで、個人的に面白かった「冬の月」の句3選です!

 

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耳鳴りは宇宙の音か月冴ゆる  林 翔

耳鳴りが宇宙の音ってなんとなく言われてからピンとくるのがすごい。宇宙の中でぴんと張ったような光を放つ冬の月と、ぴーぃって耳鳴りもつながりを感じる。月だけに月並みだけど、すごい←ほかに言うことはないのか

 

鳥影も葉に見て淋し冬の月  千代女

今の自分じゃなぜかわからないんだけど、「あ、いいな」って思った句は日野草城とか千代女が多い。好みかなあ。俳句で「愛しい」とか「淋しい」を使ってはいけないって言われるけど、この句は「淋し」といってもからっとしていて自然に入ってくるから好き。

 

酔えば酔語いよいよ尖る冬の月  楠本憲吉

クスリとくる。尖るのは酒で出た本音か、月の光か。

 

 

(;゜Д゜)<私も一句……。 数式のならぶノートや冬の月

 

 

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