Hello the universe.宇宙にひとりぼっちの星、アルドラです。

年末年始の夜に万感の想いを込めて夜空を見上げると、Vサイン型に輝いているのがおうし座です。オリオン座の西のあたりを探すといいですよ。そのおうし座にある有名な星の集まり(星団)として有名なものに「プレアデス星団」と「ヒアデス星団」があります。プレアデス星団ときくとピンと来ないかもしれませんが、「すばる」と聞くとなじみがあるかもしれません。今回はプレアデス星団の、日本での伝説や呼び名、生活とのかかわりについてのお話をします。

 

 

NASAより
NASAより

 

 

プレアデス星団の星

プレアデス星団は、日本に限らず「7つの星」、「7人姉妹」とよく言われます。地球人さんの肉眼でプレアデス星団を見ると6つまでは比較的よく見えると思うのですが、7つ目以降の星を探すのは大変かもしれません。自分の目で探すと、プレアデス星団の星がいくつ見えるんかぜひ探してみてください。都会のほうでも、お正月の夜あたりは街明かり(光害)も少ないので新年最初のチャレンジとしても面白いかもしれません。

肉眼で探すと6~7つの星の集まりですが、大きな望遠鏡でのぞくと300~500個の星が集まる大きな星団です。写真でもガスのようなもやもやが見えると思いますが、以前はもっと巨大なガスの塊でした。プレアデス星団のたくさん星々は、この大きなガスの中で生まれてきたものです。プレアデス星団の星は、比較的高温で活発な星が多いので、残りのガスの多くを吹き飛ばした結果今の姿になりました。

 

 

日本とすばる

「プレアデス星団は聞いたことがないけれど、すばるなら聞いたことがある!」という方も少なくないですね。「すばる」の歴史は古く、古事記・日本書紀にも「すまるの珠」という記載があります。これは偉い人のための、糸でつないだ珠かざりのことです。夜空に輝く「すばる(すまる)」もこれに似ていたため「すまる」と名付けられました。これが「すばる」として記載されたのは、源順撰の倭名抄が最初です。清少納言さんの枕草子にも「星は、すばる」とつづられていますね。

また、日本に限った話ではありませんが、「星を使って季節を知る」ためにもすばるは役立てられました。近世の農村でも、麦をまく頃はこのすばるが真夜中に南中(ちょうど南にくること)する頃がいいとされていたんですよ。さらに、漁業を営む人々は,海上で時刻を読むためや、沈む時刻から凪や暴風雨などの風を読むために,あるいはイカなど魚の旬を知るための目印にもしていました。昔から、人びとになじみの深い星々だったんですね。

 

 

プレアデス星団のいろんな名前

プレアデス星団には、「すばる」以外にも、地方ごとの色々な呼び名がありました。簡単に分類していくつか紹介してみますね。私の一番のお気に入りは、鈴なり星です。鈴の可憐な音と、プレアデス星団の姿のイメージがぴったりです。

■人の集まり

  • あつまり星
  • 寄り合い星
  • 相談星

 

■オノマトペ

  • ごちゃごちゃぼし
  • ぐざぐざぼし
  • じゃんじゃらぼし
  • ごじゃごじゃぼし

 

■物の名前

  • すわり地蔵(熊本南部)
  • 六地蔵(西美濃)
  • 6体さま(越後)
  • 鈴なり星(広島や静岡)
  • はごいた星(千葉・岐阜・京都・奈良)
  • かみそりぼし

 

■みため

  • 六つら星(関東~東北)
  • 九曜の星
  • ななつぼし
  • 七変化星
  • かんざしぼし(甲府)
  • 味噌こし星(福岡)

■生活

  • 稲の上の星(姫路)…5月,夕刻の西空に隠れるこの星が,稲を植える頃の目印だったようです

 

鶴がいなくてもきれいなところです
鹿児島出水市で撮影

 

ちょうど年末年始のころによく見える星なので、ぜひ肉眼でその数を確認してみて、自分なりの名前を付けてあげてみてくださいね。

 

 

参考文献:『星の神話・伝説集成」』(野尻抱影)、『冬の星座博物館(山田卓)』、『星の方言集 日本の星』(野尻抱影)

 

(*´・ω・)<私は眼鏡しても5個くらいしか見えないよ…。この辺にあるっていうのをあらかじめ覚えておいて、そこをじーっと見てると見えてくる気もするけど、実際に見えているのか、「心の目」が見ているのかはっきりしないんですよね(笑)

 

 

 

 

 

 

 

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