先月の句会はこちら

句会の前、私は今月の句会に参加するかずっと悩んでいました。1カ月前の、故郷での大地震で気持ちが揺らぎっぱなし。自分の心が弱っている自覚があったんです。故郷のことを一時的に忘れて毎日をがんばろうとしても、家の外にでれば必ず地震の話題が耳に入ります。下手に優しくされたりするよりはほっといてほしい!上から目線で優しくされるなんてもってのほか!!という気持ちでいっぱいで、他人と話すのも嫌になっていました。

そんな中の句会です。まだ1カ月前に一度しか会ったことない人たちとうまくしゃべれるだろうか?心にふれられて泣きそうになったりしないだろうか?こんなときに私だけのんきに句会に行っていいのだろうか?

いろいろ考えた結果、句会に参加することにしました。句会にいる方々は、私よりもずっと大人で信頼できる人生の先輩方です。こういう時こそいつも通りのことをいつも通りにしたいと考えていたし、こういう時こそ信用できる人と会話をするべきだと考えたんです。

と、前置きが長くなってしまいましたが、先月とは別の意味でどきどきした句会の、はじまり、はじまり。

 

 

ひとつめの句会

夢語る横顔照らす夏の星

作ったときのこと:友達と見た星や同じ夢を見ていた友達を思い出して。

反応:「幸せな感じがすごく伝わりますね。」

 

先輩を真似て飲み干すソーダ水

作ったときのこと:炭酸苦手だけど先輩の真似して飲んじゃう青春を詠んでみた。

反応:意図がつたわりませんでしたorzわかりにくかったようです。

 

阿蘇山の緑恋しく風薫る

作ったときのこと:俳句に時事問題は詠みこんではいけないのですが、自身のこともありどうしても阿蘇のことを詠まずにはいられませんでした。

反応:「地震のことを気にしているのかもしれないわね」「でも”恋しく”はダメ!!」俳句には愛しいや恋しいなど、べたべたした感情は合わないそうです。でもこれが、私にはよくわかりませんでした。なんでだろう?って。あとから「俳句はみんなで共有するためのものだよ」と別の句会で教えてもらって、個人的に考えてみたのですが、【個人の激しい感情はほかの人と鑑賞・共有できないから主観的な感情を詠みこんじゃいけない】ってことなのかなあと解釈しています

 

思い出を麦藁帽子かくす夜

作ったときのこと:作ったときのこと:若き日の乙女心(?)を思い出しての句。麦わら帽子ってなんとなく思い出がぎゅっとこもっている感じがする。

反応:これも伝わらなかったです。でもなんで伝わらないのかいまいちわからないんです。こういう意図で作りました、と伝えたら選んでくださった方もいらしたのですが、解説が必要ってことは575で完結できていないってことなんですよね。とほほ。

 

正直なところ、俳句を作ってはみるものの、どれがましな句で、どれを添削して提出すればいいのか分からなかったんですよね。そしてほかの人がどう反応するのかわからない。だから投句してもまわりの反応が「??」だったりする。

というか、今でもあまり判別がつきません(これをかいている11月時点)。なので他の人にみてもらってこれがいいわね、これを直すといいわよと言ってもらえるとものすごく参考になります。句会に通ってから分かったのですが、句会にはそんな利点もあるんですね。

 

ふたつめの句会

どきどきしながら句会に顔を出したとき、真っ先に「あら、来てくれたのね!先月あなたの実家が熊本って聞いていたからとても心配したのよ。電話でもしてあげられたらよかったんだけど、まだ番号も知らなかったから……。」と声をかけてもらえました。ほかの場所では地震の話題は気まずくなりがちだったのですがストレートな優しさがすごく心に沁みました。

思い出を麦藁帽にかくす夜
先生の添削→麦藁の帽子でかくす恋心

作ったときのこと:若き日の乙女心(?)を思い出しての句。麦わら帽子ってなんとなく思い出がぎゅっとこもっている感じがする。

反応:ひとつめの句会では、気に入ってくれた方もいらしたのですが、こっちでは「??何で隠すの?想いはすぐ伝えなきゃ!あたし達にはそんなことにたじろいでいる暇はないわよ!」と言われました(笑)ううん…、若いと想いを一つ伝えるのにも苦労するけれど、残りの時間を意識するようになるとそういう考えになるものなのかな。俳句とは関係ないのですが、「想いは隠さずに伝えないといけないなあ」と感じた会話でした。

 

頬よりもまあるくやわく柏餅
先生の添削→幼子の頬にはかなわぬ柏餅

作ったときのこと:柏餅で幼いいとこのほっぺを思い出した。子どものほっぺって、なんであんなにつっつきたくなるんだろう?

反応:「よくわからない。なぜ頬?」こっちでは「説明になっているからダメ」とは言われませんでしたが、「これだとまだみんなで共有できないよね」という結論になりました。先生の添削を見たら作ったときのことがわかりやすくなっていて目から鱗。

 

迷いに迷って両方の句会に出席したのですが、結果的には参加して本当に良かったです。皆さんに少しずつ優しさと元気を分けてもらい、前を向く原動力にしていく、そんな5月の句会でした。

 

(*・ω・)<麦藁帽子じゃ文字数多いから麦藁帽っていってみたり、俳句ではいろんな言いかえがあるんだなあ。

 

 

 

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