私のお気に入りの星座のひとつにからす座があります。

春の大曲線。北斗七星のひしゃくをぐいーんと伸ばすと…
春の大曲線。北斗七星のひしゃくをぐいーんと伸ばすと…

北斗七星の柄杓からうしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカ、さらに伸ばしていくとからす座につきあたります(春の大曲線)。と、いうのがセオリーではあるのですが、私はからす座見つけてから反対方向にたどって北斗七星を探すことが多い気がする(笑)この曲線の美しさ、便利さももちろん好きなのですが、なによりもからす座のちょっとゆがんだ小さな箱の形が何となく落ち着くんです。(いるか座も好きなので小さい星座が好きなのかも。)またからす座の付近には明るい星が少ないので世界的に同じ星を使って様々な星座を作っているいて、その点でも面白味のある星座だと考えています。今日はそんなご当地からす座のおはなし。

からす座いろいろ。ほぼ同じ星の組み合わせであるのに可能性は無限大。
からす座いろいろ。ほぼ同じ星の組み合わせであるのに可能性は無限大。

■からす(ギリシャ神話)(A)

ギリシャ神話ではカラスは昔太陽神に仕える真っ白で賢く美しい鳥だったといいます。しかし(諸説ありますが有名なものでは)ある嘘をついた罰として言葉を奪われ、真っ黒な姿になり、星座となりました。

■手のひら(インド:ヒンドゥー)(B)

あたたかみのある手のひら。星座との関連は不明だけどインドにはフムサの掌とって手に目があるお守りがあるようです。手関連の余談として中東でもカシオペア座を肘~手として見ている星座絵がある。

■象(カンボジア)(C)

カンボジアでは象は大切な交通手段。お隣のタイでも象は仏教としても生活にも欠かせない動物ですし、かつてラオスにあったラーンサーン王国は百万の象の国と呼ばれていました。

■カンガルー(オーストラリア)(D)

この星座の見方がカラス座付近の星の使い方の中で一番好き。カラス座から延びるくらい星も取り入れてカンガルーのかわいいしっぽになってます。絵が他に比べて逆さなのはオーストラリアが南半球にあるので星々が反対方向に見えるのもあるのかもしれません。(関係ないけれどイラストを描くときにオーストラリアのカンガルー画像検索したのですが筋骨隆々でダンディだったのでちょっとびっくりした。)

他にはアステカ族がサソリの尻尾としてみていたり、中国では台車、ブラジルではサギの絵をそれぞれあてはめていました。日本の能登では船の帆にみたてて「ほかけ星」と呼ばれたりもするのですが、偶然イギリスの船員も帆として呼んでいたというのも面白い。

このちょっとゆがんだ箱の形をした星座が世界の人の想像力を刺激して、各々の身近なものの絵をあてはめたのを見ていると、やっぱり人と星の関係というのは趣深いものだなあと思うのです。

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